春というと思い出す風景がある。
利根川や渡良瀬川の土手を鮮やかに彩っている菜の花の風景だ。
まずは利根川の堤防に咲く菜の花と鉄橋を往く東武電車。
利根川の鉄橋を渡り、築堤を往く上りの普通電車。
記憶にあるのは6両編成だが、4両になってしまったらしい。
こちらは下りの普通電車。
パステル画の感じ?
堤防の上に立っているのに、なぜか物音が聞こえない。
時折聞こえる音といえば、河川敷を走りすぎるダンプの音と、カラスの鳴き声だけだ。
遮るもののない踏切の警報音も全く聞こえない。
車を停めたとき通りかかった散歩の人も、いつの間にか視界から消えていた。
音のない静寂の中で、菜の花の鮮やかな色彩が視覚を刺激する。